新規事業に向けて買付を出して通ったはずの土地。指の間からするりと落ちていってしまった。
対象物件は更地の土地…のはずだったが違った。ツッコミどころが複数あるのでこれは後ほど。
今回の土地は所有者が亡くなり相続人がいない不動産だった。その為相続財産管理人として弁護士が代理の所有者となっており今回の不動産屋に仲介を依頼した。
ちなみにこのような物件を取り扱う業者は反復して弁護士からこのような仕事を振ってもらっているので掘り出し物があったりする。
それで不動産屋の担当者はろくに調べずにレ○ンズやアッ○ホームに売り物件情報を掲載していた。
売り出して一日も経たないうちに希少な土地であると気づいた私はすぐに資料を取り寄せ現地確認し買付証明書を提出した。
しかし私より先に買付を出している人がいると担当者から説明された。この対象地の隣地には事業施設がありどうやらここの所有者が先に出していたようだ。
申し込み価格は今回の約半額だそう。不動産屋担当は裁判所が了承する金額ではないので市場に出したらしい。
それで私が買付を売り出し価格よりやや低い金額で出した。その金額で弁護士も問題ないとなったのだが不動産屋担当は買付が入ったら必ず先に買付を出していた隣地所有者に連絡することになっていたそうで連絡をした。
そこから雲行きの怪しい話になった。どうやら隣地所有者が事業施設を始める際に水道を対象地から引き込んでいたらしく他人がそこを買ってしまうと困るそうだ。
それで事業を始める二年前から所有者を調べていたが分からず市役所に買付証明書を提出していたそうだ。
当初対象地には水道が引き込んであると担当は話していたが実際は違った。
後から問題の種になる事を避けたい不動産屋担当と弁護士は先に買付を出していた隣地所有者に売ることに決めてしまった。
本当か知らないが売り出し価格で売却する合意が取れたそうだ。
不動産というのは難しいもので正規の金額で買付を出していても不動産屋が売る相手を自由に選べてしまう。
今回の物件は僻地にあるので一般人は買おうとはしないが一部マニアからは悶絶モノの土地だった。
私はどうしても欲しかったので買付を出した後の一番手の話を聞いて雲行きが怪しいと思い進捗状況を度々担当に電話して聞いていた。
それを鬱陶しいと思ったのか私が諦めてくれる事を期待してか「どうしてあんな土地が欲しいんですか?もっと良い売り土地が他に出てるじゃないですか?」と宣った。
カチンときたがグッと堪えた。「馬鹿にされた分強くなった」とラッパーのアナーキーもライムしている。
水道というインフラが無ければこれ幸いと評価を落として裁判所に書類を提出できる為より隣地所有者に売る口実ができる。
私は自分で本管から引き込むので水道が無くても構わないと伝えたが担当者はあからさまに面倒くさそうに「裁判所の結論が出るまで待って頂けませんか。」ととりつく島もない。
そして想定通り正式に断りの電話が入った。しかしなんとそれと合わせて今回物件資料に掲載されていた写真と実際の土地が違うという謝罪も同時だった。
隣地所有者は合っていたが逆側の木がぼうぼうの土地だったのだ。全くいい加減な担当である。私が買う事になった場合どうなったのだろう。
まさかそっち側の土地だとは露ほども考えていなかった。しかし宅建業者である為後から契約不適合免責を主張されてしまうことは考えられる。
そういう意味でもやはり不動産はしっかりと調べる必要があるし測量しないまでも現地である程度ここからここと説明をさせる必要もあると思った。
不動産屋にクレームをつけたい気持ちは山々だが、そのエネルギーを不動産活動や新規事業に向けて使いたい。
このようなチョンボをする不動産屋と仲良くしておけば良い方にチョンボをする可能性もあると思う。
実際利回りが間違ってポータルサイトに掲載されることなんてしょっちゅうだ。その時に今回の分を倍にして回収してやる。
今回の物件を真剣に考えて新規事業への思いを新たにした。次の物件を目指して頑張りたい。