不動産投資ボーガズム宣言

勤め人卒業後事業承継で町工場の経営者を目指すトーカイドーテイオーが不動産賃貸業における行動や考えを綴ります。

孤独死発生

午前中事務仕事をしている最中の電話だった。いつもの管理会社担当さんなので先日お願いした件かなと通話ボタンを押した。

 

「オーナー様、これは第一報なので落ち着いて聞いてください。」

 

四号アパートのご高齢だった一人暮らしの入居者さんが孤独死されたという連絡だった。

 

どうやら死後一ヶ月位経過していたようで体液が出ており大量のゴ○ブリが発生していたらしい。

 

確かに先週の日曜日現場で作業していると時々やたら鼻をつく異臭がするなとは思っていた。まさか、である。

 

担当さんは以前葬儀屋で働いていた事があったそうで死臭を知っていた。今回隣の部屋の方から臭いがするのでなんとかして欲しいという要請で各部屋の換気口の匂いを嗅いでいき発見に至ったそうだ。

 

仏さんは昨年購入する前から入居されてた方で精神疾患を患い、以前は生活保護を受けていた。

 

アパートに行くとほとんどお会いして言葉を何度か交わしていた。昼間は外階段に腰掛け外国語の本を読んでいて驚いたものだ。一体何者なんだと。

 

生い茂ってしまった木の枝を伐採していると「鳥さんが止まるから。。」とあまり木を切らないでオーラを発する事もあった。

 

とにかくピースフルな雰囲気をまとった素敵なおじいさんだった。

 

つい特殊清掃費用だとかお金の事が頭をもたげてしまうがまずはご冥福を祈りたい。

 

担当さんが言うには警察と消防で実況見分をして、ご遺体はまず警察管轄の場所で安置されるそう。

 

身寄りの方に警察が遺体の引き取りを打診したところどうやら断られたらしい。これは困ったことになった。

 

賃貸契約書を確認すると連帯保証人の従兄弟がいらっしゃる。連絡をとってもらうと発生する費用については負担してくださるそうだ。

 

ホッとしたが実際の見積もりが来ないとなんとも言えない。金額を見てびっくりし払えないなんてことにもなるかもしれない。

 

思えばこんな事もあろうかと昨夏孤独死対応の保険の見積もりをしてもらっていて、入らないとな〜と考えていてそのままになっていたのだ。

 

掛金は高くなかったのでこれを機によく考えようと思う。

 

ほんのニヶ月前見かけて普段通りだった。現場の状況から風呂とトイレの中間ら辺でTシャツにパンツ姿で倒れていたらしい。つまりヒートショックではないかという事だ。

 

元気に見えても年齢を重ねると血管など循環器系は衰える。今まで新聞などニュースの世界での出来事と考えていたが急に身近なものに変わった。

 

皆様もご自身のアパートに一人暮らしの高齢者がいないか再度確認し、いる場合は「家主費用・利益保険」という保険に入る事をお勧めする。

 

また身近な人にも気をつけさせよう。