不動産投資ボーガズム宣言

勤め人卒業後事業承継で町工場の経営者を目指すトーカイドーテイオーが不動産賃貸業における行動や考えを綴ります。

頼りになる入居者

営業回りの途中孤独死が起きたアパートの様子を見に行って来た。

 

一階のその部屋はベランダ越しに見るとカーテンの合間に洗濯物が干してあり異変は感じられない。

 

廊下側に回り匂いを確認してみる。

 

管理会社担当さんが消臭剤を沢山部屋に置いてくれたのとドアポスト口に養生テープで隙間を塞いでくれたので全く臭わない。

 

アパート角部屋のスイーツ屋さんに入りそれとなく聞いてみる。やはりご存知だった。というより一番経緯を把握してらっしゃるのではないか。

 

なんでもしょっちゅうお店に顔を出していたのがここ最近パッタリと止んでいたそうだ。

 

しかも最後の方はお金に苦労していたようで大分飢えていた様子。ある時からお金が無いけどコーヒー飲ませてくれませんかと来たり、ずっとブラックで飲んでたコーヒーに砂糖とミルクを入れて少しでもお腹を満たすようにしたりと。

 

挙げ句の果てにカウンターに置いてあったフルーツを見て「これ頂いてもいいですか?」と貰って行ったりしたそうだ。

 

店主さんも人が良いので困った人を助けてあげたい一心だったのだと思う。

 

昨日のブログで死因はヒートショックなどと書いたがこの時期に考えにくいとその後気付いた。

 

もしかしたら極度に飢えて急に体が衰えてしまったのかもしれない。

 

大家としてももっとこれからは入居者さんや管理会社とコミュニケーションを取っていこうと思った。

 

今回の件だけでなく、同じアパートに入居している専門学校生が夜な夜な友達を呼んでどんちゃん騒ぎをしているというのもつい最近知ったのだ。

 

数字だけ見て満室になったと喜んでいる場合ではなかった。退去者がここ最近続いているのもこの荒れた状態を放置してしまっていたからだ。

 

管理会社に厳しく言うという意見もあるだろうが私はしない。あくまでオーナーが主体的になって手数料を払い管理会社に協力してもらう、というスタンスだからだ。

 

夜には三号ボロ戸建の賃貸契約が完了した。何でも屋をやられている入居者さんに今回の件を話したら、以前特殊清掃をやっていた事がありかなりお詳しい。

 

荷物の搬出などお願いすることになるかもしれない。

 

大変な事もあるがこんな思いがけない出会いがあるのも不動産賃貸業の面白さかもしれない。