昨年購入した4号アパートの同一敷地内に建つ貸家を売主さんが予定より早く売りたいとのこと。当然アパートと同じ金融機関に融資相談をしていた。
ところが3ヶ月ほど待って出された結論は融資不可。
理由は昨年勤め人を辞めた事で生活費を賄う収入が減ったからだそうだ。現在事業承継として取り組んでいる町工場は働き始めたばかりであり、予想年収も前職の半分以下なので材料として弱いそうだ。
物件も貸家単体で売値が土地値であり利回りは悪い。CFがあまり見込めないのでこの物件だけだと普通に融資は難しい。
しかし立地が購入したアパートと同一敷地の為意地悪な他人の手に渡ると進入路を塞がれアパートが機能しなくなってしまう。
アパート売主さんと貸家売主さんは絶縁状態の身内でアパート購入当初はしばらく売らないと不動産屋さんから聞いていた。
コロナの影響なのかどうか知らないか半年もしないうちに売りたいと言ってきた。もっとキャッシュが厚くなってから買いたかったのだが相手がある話なので仕方ない。
他の金融機関に当たろうと信金担当者さんに連絡。事情を話すと、昨年購入したアパートとセットでの取り組みになって良ければ検討してくれるそう。敷地の事情からしてやむを得ないだろう。
今回断ってきたシブ銀は私が無事町工場を承継して役員報酬を得る段階になったら融資したいという。
担当者は若手らしく、上席なる方と町工場に説明しに来た。名刺を見ると「渉外担当」の文字が。てっきり支店長クラスかと(そんなわけない)思い込んでいたので肩透かしを喰らってしまった。
てっきり融資OKで、その前に私の人となりを確認してからなのだと思っていたが違った。
先方は事情をよく分かっていないようで半年くらいして承継が済み役員報酬を得るまでペンディングしましょうと言っていた。
そんなに早く承継はできない。社員が複数人いる会社では皆の承認を得なければならないから他の人より優れていると納得させるだけの実績を残さなければならない。
予定では二年後だ。
シブ銀渉外担当に他の金融機関を当たると伝えると予想していなかったようで動揺していていた様子。
途中経過を聞く限り敷地の事情を勘案して取り組んでくれるものと考えていたので他を当たっていなかった。今から仕切り直しはカウンターパンチを食らったようなものだ。
不動産屋さんには事情を説明し、特に他に売るつもりもないし市場には出さないから安心してと言って頂いた。
何とか他の金融機関で頑張ってもらいたい。果たしてどうなるものやら。
ちなみに勤め人辞めても不動産賃貸業のCFがしっかり出ていれば大丈夫だと思う。私は結構見切り発車で辞めたので潤沢とは言えない。
他にやりたい事を満喫できるのでそれでも後悔は無いが。ただこの同一敷地の物件だけは私が落とさないといけないのだ。
