不動産投資ボーガズム宣言

勤め人卒業後事業承継で町工場の経営者を目指すトーカイドーテイオーが不動産賃貸業における行動や考えを綴ります。

ガス屋に関する失敗談

自分への戒めと備忘録として失敗談を。

 

キャッシュフローが年間5万しかない(年間です)2号戸建賃貸物件。勤め人を辞める直前に暇な時間をもてあそばないために購入した。(購入後はDIYの日々だった。)

 

現金は温存して公庫で特別金利の融資に申し込んだが叶わず通常金利になってしまった。この時点でほとんどキャッシュフローが出ない事は分かっていたのだが、次に買うアパートの融資で共同担保に使えるだろうとそのまま購入。

 

その後何回かアパートの融資相談で共同担保で使える戸建があることをアピールしたが相手にされず。小さ過ぎたのかもしれない。

 

ただ頂くお家賃がそのまま返済に消えていく。とにかくそんな儲かりもしない物件なのだ。

 

先日客付けしてくれた不動産屋さんから入居者様がお湯がぬるくてお困りだと連絡をもらった。

 

警報器の点検で回ってきたガス屋がガス給湯器が23年経っているのでそろそろ交換した方がいい、とアドバイスしてきたそうだ。

 

上記二点から古いガス給湯器が原因でお湯がぬるいものだと判断し、ガス屋に給湯器交換を依頼した。

 

見積もりは17万。一瞬吐き気を催したが別の物件分としてメルカリで安い給湯器を購入していたのでそちらをコンバートしようとした。

 

しかし既存が追い焚きありなので今回も追い焚きありでの交換を入居者様が希望。コンバート叶わず。。

 

急いだ方がいいと思いそのまま依頼した。しかし入居者様の都合もあり工事はそれから四日後だった。

 

緊急でもなかったようだ。これなら追い焚きありタイプの給湯器をメルカリで安く調達できた。

 

工事を終えて業者から完了の連絡を受けた。だがこの時「浴室シャワー水栓のサーモが固着しており温度調節が難しい」という気掛かりな追加報告があった。

 

それで近い将来シャワー水栓も交換することになるか、とテンションが下がった。

 

それから二日程してまた不動産屋さんからLINEが。サーモの不調についてガス屋からそちらに報告あったと思うがその後どうなってるか、入居者様はお湯がぬるくてお困りだ、というのである。

 

・・・!?

 

これは怪しい。。一つの疑念が浮かぶ。

 

給湯器交換をしたのに不具合が解消していない、また報告でサーモが固着して温度調節が難しいとの報告。交換を勧める内容ではなかった。

 

私の疑いは、ガス屋は給湯器交換で今回の不具合が解消するとみていたが実際は交換後も変わらずサーモの不具合が根本原因だった。

 

後ろめたさがあったのでサーモの交換を勧めずこちらも調子が悪いので後々交換を匂わす程度にしてフェードアウトした、と。

 

入居者様に電話して給湯器交換前後で症状に変化があったのか質問。すると台所の水栓は少し温かくなったが浴室シャワー水栓は変わらないという。

 

台所の水栓が少し温かくなったって本当なのか?とにかくシャワー水栓の方は変わらないらしい。

 

次にガス屋に連絡。サーモが悪い場合シャワー水栓自体交換しなければならず、その場合はこちらで設備業者を手配して下さいとの事。

 

ユニットバスに付いており普及品とタイプが異なると思ったので翌日現場確認の為入居者様にアポをとる。

 

訪問し水栓のタイプや接続部の寸法を測ったり写真を撮影。念の為サーモを捻って症状を確認する。

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・・・あれ?普通にお湯出るぞ。。

 

入居者様にも触ってもらい問題ない事を確認。水栓交換は不要となった。

 

結論から言うと、単に入居者様がサーモの使い方をご存知なかった。赤いボタンの位置までだと40度までで、ボタンを押して更に上に回すと給湯器で設定した温度になる。

 

追加出費が掛からずホッとしたのと同時にガス屋への怒りが湧いてくる。そもそも給湯器交換必要なかったんじゃないのか?訪問した担当が自分の成績の為に交換を勧めたのではないか。

 

そしてサーモが固着しておりシャワー水栓交換が必要と言っていた事。私が見ると全然固着していない。多少年数経過しているので少し回すのに滑らかではないが、固着という表現は過剰だ。

 

以前このブログでも書いたが専門家なんて素人とほとんど変わらない。まるっきり信用した私が悪かった。最初から入居者様を訪問し自分の目で確認するべきだった。

 

そして入居者に給湯器交換を勧めて私に交換を促すようにした事。大家の味方ではなく後ろから刺された気分だ。結局のところ、ガス屋がこの貸家を持家だと勘違いしていた事がそもそもの始まりだったようだ。

 

私は大家界にある、ガスはプロパンにして設備工事をサービスしてもらい月々の料金で入居者から少しずつ徴収するという風潮に疑問を持っていた。

 

だからあえてほとんどの物件で都市ガスにしていたのだ。今回の件を受けてまるっきりプロパンに変更してしまおうかと考えた。

 

クレームを入れると、今回間に不動産屋も挟んでいるので若干伝言ゲームで正確に話が伝わらなかった面があると弁明されたが納得できない。週明けに説明に来てもらうことにした。

 

先週不動産屋をしているパイセンと話した際にガスは基本的にプロパンにしていて特別入居者からガス代高いという意見も聞いたことないと言っていたので自分の考え方も変わってきた。

 

都市ガスににこだわるのはこちらの自己満足に過ぎないのだと思う。もっと柔軟に考えなければと反省した。

 

5号アパートもプロパンガス屋さんでリフォーム見積もりを取ってはいたが結局都市ガスのままにして、リフォームはDIYで仕上げてしまった。ここも費用と手間を考えてもう少しやりようはあったと思う。

 

何事も勉強だ。今後はプロパンガスの採用を考える、不具合は正確に把握する、不正確な場合なるべく自分の目で確認する。