昨日までの二日間で6号室のクロス貼りが終わった。近くで見ると張り合わせが下手だが遠目で見る限りは問題無い。
後はフロアタイルを貼れば予定していたDIY部分はほぼ完了となる。あとは8号室ベランダの竿掛けが一箇所外されているのを下地入れ直して取り付ける。
これでひと段落と思っていたらまだ続きがあった。お爺さん入居者の退去があった2号室だ。ラスボス登場である。
この部屋は30年住まわれていたので汚れの蓄積がすごい。先日のブログで紹介したネズミ穴も開いている。
通常使用での劣化とは言えない汚損箇所は現状復旧費用を出して欲しいなと考えた。敷金72,000円では足りない。
生活保護の方なので役所の生活安全課に行き担当者と話をした。結論を言えばNGだった。役所は生保入居者の現状回復費用を肩代わりすることはないという。
生保入居者に直接請求してほしいそうだ。入った施設の施設長に繋いでもらい事情を説明した。が駄目だ。
90歳で認知症が進み汚部屋にしてしまう生保お爺ちゃんに負担能力はない。身寄りもいない。残念だが諦めるほかなさそうだ。
幸いキッチンとエアコンは新しいのでそれ以外を労働力投入すれば何とかなる。まずはアンモニア臭が染み付いた畳を処分だ。
一番の懸念は便器。汚れがどす黒くこびり付いている。役所が手配した片付け屋さんが全体的に掃除をしてくれたのだがここだけはほぼ汚れが落ちていない。今年いっぱいで何とか仕上げたい。
完成の暁には生活保護者の方を中心に募集しようと計画していたがちょっと考えが変わってきた。
いくら孤独死対応の保険に入ったところで役所判断で施設に移されてしまえば何にもならない。てっきり最期まで入居させてくれるのかと思っていた。
いわゆる"健康で文化的な最低限度"の生活を保障する制度なので認知症の進んだお爺ちゃんをそのままアパートの汚部屋に住まわせる事はしないのだ。
そうなると考えが甘かった。やはりこのような方々を対象にするというのはそれなりにリスクがあるという事だ。
今回も勉強になった。次に活きるので良しとする。
DIYはやり甲斐もあるがなかなか大変だ。しばらくはいいかなと思っていたところに不動産屋さんの友人から物件紹介が入った。
隣町の戸建で500万以上で販売しているが100万にはなりそうだと言う。本日夕方に内見だ。
今まで数棟ではあるが私がボロ物件をコツコツ再生して貸し出しに成功しているのを見てくれていた。
売主が要らないからいくらでも良い、と言っているのを聞いてこれを再生できるのはトーカイしかいないと声をかけてくれた。
非常に有難い話だ。この不動産屋さんは正確には大手住宅メーカーの不動産部門の方で、もう10年以上前から行きつけのカレー屋で話すようになって仲良くなった方だ。
何のタイミングで話し始めたのか覚えていないがどこで太い縁になるかは分からないものだ。