不動産投資ボーガズム宣言

勤め人卒業後事業承継で町工場の経営者を目指すトーカイドーテイオーが不動産賃貸業における行動や考えを綴ります。

振込みのローカルルール

宅建業者として初めて仲介した物件の引き渡しを無事終えた。不動産会社で働いた経験がない割には概ねうまく行ったと思う。

 

ただ失敗もあった。今日初めて知ったのだが振り込みには「至急」という依頼方法があるという事だ。

 

これまで窓口とATMでの振込みの違いは手数料くらいしか無いと思っていた。しかし着金はATMの方が早いらしい。

 

そして今回融資は無く、決済金1,000万弱を窓口で口座から振り込んでいただいた。両者お揃い直後に窓口で振込み手続きを済ませて頂き鍵や書類の引き継ぎをテンポ良く行った。

 

振込み手続きから30分程経過したので着金確認のため売主様の通帳をATMに通すと、「只今ご記入するお取引はございません。」と表示された。

 

それから雑談を挟み10分後にまた通しても同じ表示。近くにいた若い行員に聞くと、窓口での取引は本部が順番に処理するので時間がかかるという。

 

一時間以上かかるものか聞くとそれは無いという。それでまたしばらく雑談を挟むも話題も尽きてきて手続きから一時間経過したところでまた記帳を試みる。同じ結果。

 

さすがに本部に電話をして問い合わせると、取引した支店窓口に問い合わせるよう言われた。月末で慌しくしている行員を捕まえて確認を頼むと、「お客様、お振込みは至急扱いでやられましたか」と聞かれた。

 

む?至急扱い?振込み用紙を確認するもどこにも至急の文字はない。どうやらローカルルール的な話で不動産取引ですぐ着金確認する場合などは「至急扱い」というものが存在するらしい。それは窓口で振込み依頼する際に一言、「至急扱いで頼む」と付け加えるのだ。

 

これは不動産会社に勤めていたら知っている事なのかもしれない。初心者マークの私はこんな事も知らなかった。

 

やがて無事着金確認が取れ領収書を交わし、最後に念願の仲介手数料を両者から現金で頂いた。

 

40万以上の札束を2回数え領収書をお渡しする。大した仕事もしてないのにそんなに貰うのかと思われてやしないか気になった。不動産業者ってすごい。というか両手取引の威力がすごい。

 

今日は不動産業者としてまた一歩成長できた。

 

ただスーツを着てお客様の前に出るというのも窮屈なので仲介は程々にしたいと思う。