今私はトーカイ県のとある山間にあるキャンプ場に来ている。ソロキャンプだ。
今回のソロキャンプは特に計画してたわけではない。昨日決定したのだ。そしてあと三日は滞在するつもりだ。万一コロナに感染していた場合に備えて自主隔離だ。
私は去る土日愛知県常滑市のイベントに参加してきたのだ。そう昨日ネットを騒がせた「namimonogatari2021」である。
このイベントは正直主催者がダメダメであった。コロナウィルスが物凄い勢いで蔓延しており愛知県にも非常事態宣言が発令される中ギリギリまで中止になるものとばかり思っていた。
しかしホームページをチェックしても全く中止の知らせが載らない。これはフジロックも開催されたから同じようにソーシャルディスタンスを確保するなど予防対策万全で行われるということかと考えた。しかし期待は外れた。
念の為チケットを購入する際も通常フロアでは万が一密を回避できない事態もあり得ると考えてVIP席を購入しておいた。ちなみにソロである。
VIP席と土曜のプレイベント「トウカイラップバトルフェスティバル」(同じ会場で開催)のチケットがトータル29,000円だ。土曜の宿代も予約済みなので合わせて34,000円になる。
※(ちなみに土曜に行われたトウカイラップバトルフェスティバルは観客も少なくマスク着用も守られ大人しかった)
さすがに中止になると思ったので払い戻しがあると思っていたが普通に開催となったのでこのお金をドブに捨てたくないとの思いで参加した。そしてきちんと感染対策がされると期待した。
参加してみて正直驚いた。まず何と言ってもアルコールが普通に売っていたことだ。心の中で「おいおいおいおい」と突っ込んでいた。何でこんなことが許されているのか。
そして更に驚いたのは運営側のスタッフが全く機能していなかったことだ。
ガードマンはどこかの格闘技ジムのTシャツを着てゴツく腕っぷしが強そうだった。しかし禁煙のはずの場所でタバコを吸っていても、持ち込み禁止のスパークリングをラッパ呑みで回している連中がいても全く注意しない。
ニュースでも取り上げられていたマスクをしない連中もほぼ注意されないままだった。
ほぼ、と書いたのは唯一司会の真木○人氏だけが各パフォーマンスの合間に大声で「オメェら楽しむのは良いけどマスクぐらいしろや!こんな事じゃ明日にはSNSで拡散して問題になりこのイベントが今回限りになっちまうだろが!」と注意していた事だ。
また、会場中に散乱したペットボトルなどのゴミに対しても、「何でお前らその辺にゴミ捨てんだよ!拾ってゴミ箱に捨てろ馬鹿野郎!おい、VIP席の奴ら、お前らがまず手本見せなきゃいけねーだろ!何やってんだよ。運営スタッフもしっかり注意しろよ!」と叫んでいた。
イベントの合間に3回このような注意喚起がされていた。しかしスタッフは全くデクノボウだった。
流石に観客の中には大人な連中もいたのでゴミを拾っている人もいたがやはりコロナ感染を恐れてか他人が捨てたゴミは積極的に拾おうとはしなかった。
ニュースでは多くのマスクをしない観客がいた、と書かれていたが九割以上はマスクをしていた。しかし一割がノーマスクだとしても約800人になる。。
このイベントは二十歳前後の若者が圧倒的多数である。いくら司会が注意喚起しても逆にふてくされて落ちてるゴミを蹴飛ばしてる奴もいた。
そして隣の奴が守ってなければ自分も守らないという弱い人間の心理で情熱的なパフォーマンスが始まってしまうと簡単にタガが外れてしまうのだ。
演者に関して、煽ってんじゃねーという意見があるが複雑だ。ある程度の地位を確保しているベテランならいざ知らずこれからシーンを牽引していこうとしているラッパーはここで爪痕を残さなければ次が無い。
実際夫々に工夫を凝らして会場を盛り上げていた。コロナ禍では完全にアウトなのだが、会場をモーゼの十戒の如く真ん中を開け歌の最中合図で左右ぶつかり合い騒ぎまくるなどのパフォーマンスが行われていた。
VIP席から眺めていて言葉を失う状況だった。ベテランのジ○ラはコメントにもあったように歌の最中マスクをしっかりするよう注意していたし、般○は会場を盛り上げることはせず淡々と圧巻のラップを見せ終わり次第余計なMCもせず袖にはけて行った。
私はというとソーシャルディスタンスはしっかりと確保していた。VIP席はアスファルトの会場から階段で上がった高い位置にありその中でも真ん中辺の浮島のようなベンチを陣取ったのだ。
VIP席でもステージ寄りの手すり付近は皆んなが集まるので密になっていた。マスクはしていたようだが。
私の浮島ベンチは隣の若者が歌を歌っていたので少し心配なところではあるが事あるごとにマスクのポジションを修正して飛沫が入らないようにしていた。ちなみに隣の若者もマスクをしていた。
※筆者が陣取っていた付近の写真
後は帰りの移動時に周りで余韻に浸っている若者が喋っている時にもマスクの隙間が無いようにガードをしていた。
それと、これは参加してみて初めて知ったのだが真夏の野外イベントはコロナより熱中症との闘いである。宿に戻ってマスクを外すとその形に日焼け跡がついていた。今日は皮がむけている。。
今回でおそらく最期の機会になってしまったのだろう。あのようなお粗末な運営では致し方ない。私が運営スタッフに入っていれば…などと無駄なことを考えてしまう。
こんな事をブログに書くと医療従事者の方や頑張って自粛している方々の心情を逆撫でしてしまうだろうが、イベント自体は心の底から楽しかった。
私のペンネーム「トーカイドーテイオー」は常滑市が生んだラップスター故TOKONA-Xのアルバム「トーカイテイオー」が由来だ。
今回のイベントでも天国のTOKONA-Xを偲び演者が彼の楽曲をかけると地鳴りのような盛り上がりを見せた。
私はケント・モリのお婆ちゃんの言葉、「行きたいところがあるならすぐ行きなさい、逢いたい人がいるならすぐ行きなさい、食べたいものがあるなら美味しいと思えるうちに食べなさい、そうやって生きても人生はあまりにも短すぎるのだから。」を本から教わり実践している。
私は学生時代から部活動に専念してきたので主に土日に開催されるこのようなイベントに参加するのは夢のまた夢だった。
現在不動産投資で勤め人を卒業したから行けるのだ。(勤め人時代も平日休みだった)
そして話は戻るが万が一コロナ感染していた場合に備えてソロキャンプとなったのだ。これも不動産のお陰だ。
ちなみに昨日は道の駅で車中泊をした。これは良くなかった。隣に停まる車の音やバイクグループの音でいちいち目が覚めてしまう。ほとんど寝られなかった。
今夜はキャンプ場に私一人。川で素っ裸で水浴びをするとサウナが無くても整ってしまう。